こんにちは、Masakunです

抽象化や抽象的(Abstract)に考えることを、単に「曖昧(Vague)に考える」ことと混同している方が多いと感じたため、執筆します。

抽象化思考の本当の意味は、単に「あいまいにすること」ではなく、本質をとらえ、マクロな観点から洞察することです。また、抽象化思考は身近に起きる事象を抽象度の高い概念にとらえることでもあります。そういった概念のストックは「学問を学ぶこと」によって得られます。また、福澤諭吉が「天は人の上に人を作らないけど、学問を学んだかによって貧富の差が生まれる」といったように、抽象化思考や概念化思考を行う能力はConceptual Skillとも呼ばれ、経営者には必須のスキルとなります。

http://www.educate.co.jp/glossary/3-education/112-katzrobert-l.html

抽象化スキルが、生死を分ける時代に
http://nedwlt.exblog.jp/18463890/

「抽象的な説明」「曖昧な説明」

実は両者が意味するとこは大きく異なります。

「抽象」という概念が示すことは、あらゆる個物に共通した性質を抜き出し、概念化すること(されたもの)である

例えば、

サル、シカ、ライオン、ヒトは「動物」という概念として抽象できる

これを説明すると、「動物界に分類される生物」となる

Aさん、Bさん、Cさん、、、という多様な人間も「人間」という概念として抽象できる

これを説明すると、「(社会的なありかた、人格を中心にとらえた)人。また、その全体」となる

このように、「抽象的」な説明はそれが示す概念や範囲(そのコトバによって何を示したいか)が明確である

 

一方で、「曖昧」という言葉が示すものは「抽象」とはかけ離れている

曖昧さとは単に解釈や誤解の余地が十分にあるような、「解釈を断定しにくい」ことであると思う

 

例えば、人間を「俺たちみたいなやつ」という説明すれば、それは曖昧な説明である

「俺たちみたい」という説明には、基準が不明瞭な「俺たち」「みたい」という語句が使わているため、話者が何を示したいのか客観的に判断しにくい

したがって、このような“曖昧”な説明は避けるべきであろう