2017年 9月 の投稿一覧

知識には2種類ある:「概念と情報」汎用性が高い知識は「概念」だから学問を学ぼう

知識の定義は?

知識の定義は「記憶」と同義で差し支えないと思う。辞書によると、「ある事柄について知り得たこと」とあるのて、記憶の中でも「宣言的記憶」といえる。

二分して捉えてみた

私は知識を以下のように二分できると考えた。具体的・個別事象的知識である「情報」と抽象的・普遍的知識である「概念」

「ジンバブエでハイパーインフレになり100兆ジンバブエドルでバナナ1本しか買えなくなった。」のような具体的事実である情報

経済、市場、インフレとは何か?をあらわす概念

重要度は「概念」が高く、そのまな板の上で調理される「情報」

私は知識としての概念に2種類の働きがあると考える

1つは悟性・理解である。「言葉(記号・シニフィアン)」とセットで概念的知識があることで、周りの個別事象をある概念に昇華し本質的な理解を行うことできる。すなわち、概念を学ぶことで洞察力が身につく。

1つは推理・推論である。概念を知るということはある概念を主語としたいくつかの命題(言語化された判断内容)を知ることにもなる。ある命題はアリストテレス的論理的思考でいう大前提になるため、推理・判断力

情報ばかり溜め込んで、単なるクイズ王になってしまい無駄

重要なのは「思考の道具」になる概念を養うこと。して概念を養う最短の方法は学問を体系的に学ぶことだと思う。

プロジェクトエコノミーを浸透させれば日本国GDPは上がる

プロジェクトエコノミーを浸透させれば、日本のGDPは上がるのではないか?

現状の日本国が抱える課題として、低迷している経済成長が挙げられる。その背景にあるのは、低い労働生産性、適切といえない人材配置(企業内というミクロな単位でも労働市場というマクロ単位でも)、そして根本的な原因の部分に労働市場の流動性の低さがある。

そんな硬直した労働市場の流動性を上げるための方向性こそ「プロジェクト・エコノミー」であると思う。プロジェクト・エコノミーという概念は、会社単位ではなくプロジェクト単位で人材が流動する経済として定義しよう。

IT業界やコンサルティング業界に関連させていえば、このプロジェクト・エコノミーは、製造業や航空業など巨大な資本を必要とする業界には適応されないと思われるかもしれない。しかし、例えば、JALが行う「フライト業務」以外にも「人材育成」「事業企画」「M&A」など様々な業務は数億円が必要な飛行機という資本を必要としない。そのため、そういった労働集約型な業務 部分からプロジェクトエコノミーを浸透させることができる。

結論、私は我が国が目指す経済的な方向性を「プロジェクトエコノミー」に置くべきだと思う。

これからは、どうすればプロジェクト・エコノミーを浸透させることができるのか?を考えて行きたい